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自己分析でハッキリさせる5つのこと[自己分析2/4]

高専生のみなさん、こんにちは!高専Link運営事務局です。


本日のテーマは、「自己分析」です。全4回に分けて発信する2回目です。

この記事では、自己分析の具体的な進め方として「自己分析でハッキリさせる5つのこと」を伝えていきます。


皆さんに伝わるように、悩みに悩んで書いた記事です。

しっかり読んでもらうと自己分析がはかどるはずです。






目次


  目的のおさらい

  自己分析でハッキリさせること

  整理・把握する項目1:価値観

  整理・把握する項目2:強み・弱み

  整理・把握する項目3:やりたいこと

  整理・把握する項目4:将来像

  整理・把握する項目5:条件

  自己分析の主な手法






目的のおさらい


自己分析には2つの目的があることは前回説明しました。


  目的1:企業選びの方針を決めるため

  目的2:面接やES等で自分のことを企業に伝えるため


自己分析の理由や目的が分からない方はこちらを参考にしてください。

 自己分析に明確な答えはない!でもやるべき理由と目的[自己分析1/4]






自己分析でハッキリさせること


自己分析の2つの目的(企業選びの方針を決める、自分のことを企業に伝えるため)を達成するために、何を整理・把握すれば良いのか、ハッキリさせれば良いのか、を伝えます。


5つを整理・把握する必要があります。


【自己分析の目的を達成するために整理・把握する5つ】

  価値観

  強み・弱み

  やりたいこと

  将来像

  条件


それぞれ具体的に見ていきましょう。






整理・把握する項目1:価値観


皆さんに考えてもらいたい「価値観」とは以下です。


【価値観とは】

  大切にしていること・信念

  善悪・好き嫌い

  嬉しい・悲しい

  面白い・面白くない などの喜怒哀楽


【価値観の例】

例えば、高専Linkを運営する私は、以下のような価値観を持っています。


  楽な環境よりも厳しい環境に身を置くことを大切にしている

  自己成長が好き

  誰かに頼られる、褒められる、喜ばれることに喜びを感じる

  知らないこと・できないことが、知る・できるようになることが面白い

  できてしまうと面白くない

  結果よりも、結果に向かっているプロセスに面白さを感じる

  予測を立てるのが好き 等


価値観は一人ひとり違います。

価値観が近い人はいても、全く同じ価値観の人は存在しません。


この価値観は、皆さんが何かを選択する時の基準になっています。

そして強み・弱みを生みだす源泉になっています。




皆さんにはどんな価値観がありますか?(=皆さんはどんな人ですか?)

自己分析で価値観をハッキリさせ、自分の価値観に合う企業・仕事・働く環境を明確にしましょう。


※あくまで「自己分析は現時点での仮説」です。様々な人と出会い、経験することで、皆さんの価値観はどんどん変化していきます。






整理・把握する項目2:強み・弱み


これは、「長所・短所」という言い方もできますし、「特徴」という言い方もされます。ここでは統一して「強み・弱み」とします。


「強み・弱み」は、皆さんの価値観から生み出されます。


  強み …もともと得意なこと、他人と比べた時に優れていること。

      (例えば〇〇の資格を持っている、など努力して身に着けたスキルではない)

  弱み …もともと苦手なこと、他人と比べた時に劣っていること。


そして、強みと弱みは表裏一体です。環境や仕事内容によって強みになることもあれば、弱みになることもあるということをご理解ください。


例えば、私は以下の強みがあります。


【強みの例】

  強み:好奇心旺盛


【合っている環境・仕事の例】

  合っている環境:幅広い仕事ができるベンチャー企業

  合っている仕事:常に異なる人と話す営業職、開発職


しかし、強みは環境や仕事が変わると弱みにもなります

例えば、私は「好奇心旺盛な分、飽きっぽい」です。


【弱みの例】

  弱み:飽きっぽい


【合っていない環境・仕事の例】

 × 合っていない環境:仕事の領域が狭い企業

 × 合っていない仕事:ルーティーンワークが多いライン作業・経理等の事務職


つまり、強み・弱みは表裏一体であり、環境や仕事内容によって強みになったり、弱みになったりするわけです。




強みが活かせる環境・仕事で働いた方が本人にとっても会社にとっても幸せです。

だからこそ、強み・弱みを考える必要があります。

まずは仕事に活かせるかは考えずに全て挙げると良いと思います。


ちなみに、「自分には強みがない…」と悩んでいる高専生はいますか?


「強みがない人はいない!」と断言できます。

自分では強みは見つからなくても、弱みは見つかるのではないでしょうか?

強みと弱みは表裏一体。弱みから強みを考えていけば良いのです。


【弱みを強みに変えていく例】

  弱み:人見知り →  強み:慎重

  弱み:完璧主義・細かいところが気になる →  強み:こだわりがある


などのように考えてみましょう。



※価値観や強みを考えるときの注意事項


価値観や強みは、「自分はこうありたい!」という願望が混ざりがちです。

皆さんの素直な姿を理解することが大切です。客観的に自分を捉えるようにしましょう。






整理・把握する項目3:やりたいこと


これは難しいですよね。これから、やりたいことを見つけるヒントを伝えます。



興味 → 行動 → 期待 → 情熱 → やりたいこと


「やりたいこと」=「情熱をもって取り組めること」だと高専Linkは考えています。


では、「情熱」はどこから生まれるかと言うと、「興味」から生まれます。


「興味」があることに対して、何かしらの「行動」をする。


すると、「ワクワクする、将来こんな素晴らしいことが起きそうだ」という「期待」が生まれます。


そんな「未来への期待」が「情熱」になり、「やりたいこと」になるのだと思います。



例えば、私の場合。


【やりたいことの例】

 (興味)高専生の採用・就職って全然情報がない、気になる。

 (行動)起業して高専Linkを立ち上げる

 (期待)高専Linkがもっと多くの高専生・企業に使われたら、もっと自由に就職活動ができるようになり、高専生と企業のマッチングが高まっていくと面白い!という期待が生まれる

 (情熱)それが情熱になり、やりたいことになっている というイメージです。




つまり、「興味」の対象に出会っていて、仕事に関連する「行動」をしていないと、やりたいことは見つからないのが一般的です。多くの学生でやりたいことが見つからないのはこのためだと思います。


「絶対的にやりたいことがある」「これをやるために自分は生まれてきた」という人は歴史に名を刻むような天才だけではないでしょうか。


つまり、現時点でやりたいことがなくとも焦る必要はない、と言えます。


ということで、まずは「興味」があるものをピックアップすると良いでしょう。

そして、その興味に関する「行動」をしてみてください。例えば、インターンシップに参加する、などが当てはまると思います。


そして、どれくらい将来に対して期待が生まれるのか確認してみましょう。

そこから先は、実際に仕事をしてみないと「情熱をもって取り組めるやりたいことか」は分からないと思います。


現時点では見つからなかったとしても気にする必要はありません。まだ出会っていないのかもしれませんし、人によっては「やりたいこと」よりも「充実感や満足感」を得ることが大切だと思う人もいると思います。



※参考記事


とても面白い記事を見つけましたので共有します。

特に【情熱は「未来差分+初速」から生成される】の部分をご覧ください。

スッキリしなかった部分がとてもクリアになり私は納得しました。


  Forbes JAPAN

 情熱のある人に共通する「行動と未来の捉え方」

 https://forbesjapan.com/articles/detail/21513/1/1/1






整理・把握する項目4:将来像


将来像とは、「こうなっていたい」という皆さんが心から望んでいる「欲望」のことです。

就職活動では、皆さんの欲望として以下の2つを考えてみましょう。


  こんな生活がしたい(プライベート面)

  例)将来は戸建てを立てたいから年収〇〇万円くらい欲しい

  例)結婚はしたいし、子供も2人くらい欲しい

  例)仕事は定時で終わらせて、ゲームの時間を確保したい


  こんな社会人になっていたい(仕事面)

  例)部下から気軽に相談してもらえるほど距離は近いが、尊敬される人になっていたい

  例)〇〇歳でプロダクトを開発する責任者になっていたい


しかし、多くの方はこの将来像をイメージできないのではないでしょうか?

例えば、年収〇〇万円くらいもらったらどんな生活ができるのか?何歳でどんなポジションにつくのが普通なのか?などよく分かりませんよね。


それは、欲望と将来像が繋がっていないからです。




どんな生活をしている人がいるのか、どんな社会人がいるのか、を知る必要があります。

つまり、社会人とたくさん話をして色々なモデルを見てみましょう、ということです。

(プライベート面は、WEB等で様々なモデルを情報収集すると良いと思います)


OBOG訪問は特に効果的ですし、エンジニアと話せる機会があったら積極的に参加したほうが良いです。

色々なモデルを見ることで、欲望と将来像がリンクしていきます。


ただし、人によっては「いくら考えても明確な将来像がない」という人もいるでしょう。それはそれで問題ありません。

「流されるように社会人生活を送りできることが増えている…」そんなキャリアもありです。






整理・把握する項目5:条件


条件とは、「働く上で外せないポイント」のことです。「あったらいい」ではありません。


  自分の欲望 = 心から望んでいること

  置かれている環境 = 金銭や環境による制限

 (  身近な人の願望 = 保護者や身近な人が「あなたにこうして欲しい」という願い )


から考えることができ、将来像ともリンクします。

※3番目は重要ではないですが、考慮するべきポイントだと思い括弧にしました。


例えば、


  都会で働きたいから勤務地は〇〇

  〇〇のスキルを活かしたいから業界は〇〇

  親の介護があるから勤務地は〇〇で、時短勤務が可能なところ

  家賃の初期費用が捻出できないから、家賃補助や寮が必須


などです。


条件は、必ず外せないポイントだけに絞ってください。

「価値観」と合うか、「強み」を生かせるか、「やりたい」ことか、「将来像」と合うか、が本質であり重要だからです。






自己分析の主な手法


今回説明した5つをハッキリさせる手法は、主に3つあります。


  自分の過去を振り返る

  他己分析(他人に聞く)

  適性検査


それぞれの具体的な進め方は、次回の記事でお伝えします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。