よろしいですか?
高専生のみなさん、こんにちは!高専Link運営事務局です。
本日のテーマは、「自己分析」です。全4回に分けて発信する1回目です。
この記事では「自己分析の説明や目的」について伝えていきます。
「さて、どの企業を志望しようか…」と悩む前に一旦立ち止まって、「自己分析」をしましょう。
✓ 自分はどんな人か?
✓ どんな企業や職種が合っているか?
✓ やりたいことは何か?
✓ これからどんな人生を歩みたいか?
などを考えることで後悔ない企業選択・キャリア選択ができる可能性が高まります。
自己分析は就職活動やこれからのキャリアで最も大切だと高専Linkは考えています。
それでは、高専Linkと一緒に自己分析をしていきましょう。
目次
✓ 自己分析って何?
✓ 自己分析を行う目的って何?
✓ 目的1:企業選びの方針を決めるため
✓ 目的2:面接やES等で自分のことを企業に伝えるため
✓ ただし自己分析に明確な答えはない
自己分析って何?
そもそも自己分析とは何か、から説明します。
自己分析とは、「自分について整理・把握すること」です。
もう少しかみ砕くと、皆さんのこれまでの経験や思考を整理して、「特徴(強み・弱み・性格・性質)」「価値観(判断する時の考え方・基準・喜怒哀楽)」「将来像」などを把握することです。
これだけ読むと「これがなぜ就職活動につながるのか分からない…」と思いますので詳しく説明していきます。
自己分析を行う目的って何?
まずは自己分析を行う目的から説明していきます。
「何のために自己分析を行うのか」という目的は必ず忘れないようにしてください。
【自己分析を行う目的】
✓ 企業選びの方針を決めるため
✓ 面接やES等で自分のことを企業に伝えるため
つまり自己分析は、就職先を決める時はもちろん、企業の選考を受験する時にも必要になるとても大切なステップです。
これを怠ると、志望企業から内定をもらえなかったり、入社後に後悔する原因になったりします。
それぞれの目的を詳しく説明していきます。
目的1:企業選びの方針を決めるため
学校推薦応募の場合は、200~1,000社程度の企業から志望企業を選びます。(もちろん学校・学科により異なります)
自由応募の場合は、高専生を採用する企業であればどこでも受験できるので最低でも1万社以上の企業から志望企業を選びます。
皆さんは、たくさんの企業からどのように志望企業・入社企業を選びますか?
「理念・社風」「事業内容」「職種」「勤務地」「転勤」「働き方」「給与」「評価」「キャリア」…全く同じ企業はありません。たくさんの企業から自分に合う企業を選ぶためには何かしらの指標・基準・ものさしが必要になります。
指標・基準・ものさしが自己分析の目的の一つである「企業選びの方針」です。
例えば…
✓ 興味のある○○に関連する事業を展開する企業が良い
✓ 自分の手でモノを生み出したいので設計職や生産技術職が良い
✓ 大卒と変わらない仕事内容やキャリアが良い
✓ 自分のモチベーションの源泉は人。給与よりも一緒に働く人を重視したい
✓ 勤務地は重視しない 等
このように「企業選びの方針」を決めると企業を探しやすくなります。
パソコンやスマホなど何かモノを購入する時と考え方は同じ。指標・基準・ものさしを決めて照らし合わせていくことで最良な選択ができます。
反対に…
× 社名を知っていて安心だから
× 先輩が多く行っているから
× 自分はあまりピンときていないが先生や親に勧められたから
× 給与と福利厚生が良さそうだから 等
このようにあまり考えずに「なんとなく選ぶ」と入社後に後悔することになります。
社会人人生は40年以上続きます。そのため、
× どの企業に入社するか が重要ではなく
〇 どのように働くか、どんな人生を送るか の方がずっと大切です。
皆さんが生き生きと働くためにも自己分析をして、「自分に合う企業・仕事」「やりたいこと」「必要な条件」を考え「企業選びの方針」を決めましょう。
目的2:面接やES等で自分のことを企業に伝えるため
当たり前のことですが、企業は誰でも採用するわけではありません。
「入社後に活躍してくれそうな人」でないと採用する意味がないですし、「入社後にすぐに辞めてしまう人」を採用したい企業はいません。
つまり、
? どんな特徴や価値観の人か
? 当社で活躍できるか
? ミスマッチはないか
を企業は知りたがっています。
そしてそれを知るために、
✓ 自己PR
✓ 学生時代に力を入れたこと
✓ 志望動機 等
をES(エントリーシート)や面接で質問されるわけです。(それ以外にもたくさん質問されます)
自己分析をして自分のことを理解して整理しておかないと、企業に皆さんのことを伝えることができません。結果として、選考で落ちたり、ミスマッチの原因になったりします。
つまり、自己分析は自分のことを企業に伝えるためにも必要になります。
ただし自己分析に明確な答えはない
ここまで目的や重要性を伝えましたが、実は自己分析に明確な答えはありません。
例えば、
× 自己分析をやれば完璧に自分に合う企業が見つかる
× 自分の絶対的な特徴や価値観が見つかる
というわけではありません。
明確な答えがある理系科目を中心に学んできた高専生にとっては、少しモヤモヤするかもしれませんね。
なぜなら、自分というのはどんどん変わっていきます。
あくまで「自己分析は現時点での仮説」に過ぎないわけです。
様々な人と出会い、経験することで、皆さんが考える特徴や価値観などはどんどん変化していきます。
つまり「自己分析≠明確な答え」ではなく「自己分析=現時点での仮説」です。
「仮説」を設定すると「検証」することができます。それが自己分析をする価値だと高専Linkは考えています。
「仮説」のままで終わらせずに、社会人と話したり、インターンシップや会社説明会に行ったりして「仮説を検証」することを意識してください。
高専生で「何がやりたいか分からない、志望企業が決まらない」と悩まれている方は、この「検証」する工程が不足している気がします。
この「仮説→検証→仮説→検証…」という流れを繰り返していくことが就職活動だと言えますし、社会人になってからも必要になります。
そのため、自己分析だけをひたすらやる!ということがないようにしてください。明確な答えがない分どこかで息詰まることになるので「検証する」ということも忘れないでください。
「自己分析に明確な答えはない!でもやるべき理由と目的」は以上です。
次回は、自己分析の具体的な進め方「自己分析でハッキリさせる5つのこと」を伝えていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。