若い力が牽引する、次世代の物流IT企業に迫る。
社員インタビュー
笠原 太郎
2009年入社 経営システム部
サレジオ工業高等専門学校 生産システム工学専攻卒

Q 高専時代に力を入れて取り組んだことを教えてください。
「学生時代は何事も体験!」と思って、さまざまな活動を行っていました。部活動は友人に誘われて3年生からワンダーフォーゲル部に所属し、月に一度のペースで山登りを楽しんでいました。4年生の時には、学校で海外ボランティア活動募集の告知を見て、未知の世界に興味を抱き、夏休みの1ヵ月間を利用して東ティモールへ行きました。そこで井戸水を汲み上げるための電力を供給するソーラーパネルの設置作業を行いました。
毎日が力仕事の連続で筋肉痛になって大変でしたが、夜になって星空を見上げると、日本では見たことがないほどすごくきれいな光景が目に飛び込んできたのが、強く印象に残っています。
言葉が通じなくてもジェスチャーで意志疎通を図れることを学びました。また、日本では蛇口をひねればすぐに水が出てきますが現地では異なります。日本とは違う世界の現実を知ることができた貴重な体験となりました。
Q 就職活動を振り返って思うことはありますか?また、入社を決めた理由を教えてください。
私は高専の情報工学科で5年間学んだ後、生産システム工学専攻の先生の薦めで専攻科に進学し、研究に取り組みました。研究室では、交通量調査を効率的に行う研究をはじめ、物事を効率化するためのシミュレーションを学んでいたので、就職活動は研究内容に近い物流の会社を中心に10社くらい回っていました。
その中で日立物流ソフトウェアは唯一、人事教育担当の方が研究室を訪れて、直接対話をする機会をいただいた会社でした。それまではインターネットで調べて受けに行くことをくり返していましたが、直接詳しい話を聞いて事業内容や魅力を明確に知ることができ、入社を希望するようになりました。

Q 主な仕事内容を教えてください。
当社は日立物流グループが提供する3PL(物流アウトソーシング事業)の中でも、WMS(倉庫管理システム)やTMS(輸配送管理システム)などITソリューションを活用して物流ITシステム全体の構築を行っている会社です。
しかし、上記の事業だけではなく、交通・鉄道システム開発や日立物流グループ各社が使用するシステムの開発なども当社が行っております。
私はその中でも、日立物流グループ各社が使用する経理システム(予算編成)の開発・保守・運用を担当しています。たとえば、各社が年間予算を組む際のデータをシステムに取り入れ、使いやすく改修する役割を担います。SAPというパッケージソフトを使用した大規模システムのため、自社の後輩社員や複数の協力会社社員を含めた10名単位のチームでプロジェクトを遂行しています。
SEとして実務に携わる一方で、入社10年目を迎えて社内の位置づけは後輩社員や協力会社社員に業務を指示する立場でもあり、両面において職務を全うできるように精一杯取り組んでいます。
Q どんな時に仕事でやりがいや充実感を感じますか?
システムは多種多様で、大規模なものからデータを移行して各社が使いやすいようにする小規模システムの開発・保守業務も担当しています。保守業務に関しては、一つのシステムではなく複数のシステムを担当し、お客様であるグループ各社の経理担当者のニーズに的確に対応しています。
予算データや仕訳データと向き合う毎日ですが、チームで一体となって業務を遂行した結果、作業がスケジュール通りに進んだ時には充実感に満たされます。また、自分が指導した後輩社員が成長している姿を見ると、うれしさを実感します。
Q 今までのキャリアを振り返り思うこと、また今後のキャリアビジョンは?
高専時代にC言語、Visual Basic、Javaなど複数の言語を学んでいたので、入社後もアドバンテージを活かしてスムーズに仕事を行うことができました。同期入社の文系・理系出身の人たちはプログラムの勉強を一から学んでいましたが、私の場合はその時間を他の業務を習得する時間にあてることができました。
入社してから現在まで10年間コツコツと経理系システムの開発と保守を担当し、複数のプログラム言語を扱ってきました。今改めて振り返ってみると、自分は本当に「プログラム開発の仕事が好きなんだ!天職だ」と強く思います。10年間のキャリアをベースに、今後は開発だけでなくパッケージ化されたシステムの導入にも仕事の領域を広げ、培ってきた知識・スキルを活かし、SEとしてさらに成長していきたいと思います。

Q 高専生へのメッセージ・アドバイスをお願いします。
SEを目指すのであれば、プログラムができた方が有利だと思います。ただし、プログラム作成だけが仕事のすべてではありません。当社のSEの場合も、システムの仕様をまとめるのが得意な人、英語・中国語など語学が得意で海外を舞台に活躍している人等々…、いろいろな人たちが集まって自らの個性や能力を発揮しています。ですから、みなさんも一つのことに拘らずに幅広い視野を持って勉強に励んでください。
また、社会人になればビジネスマナーやお客様対応でのコミュニケーション力も求められます。私の場合、これらを身に付けるのに苦労した覚えがあります。入社後に研修などで学ぶことになりますが、学生時代の今から意識して敬語の使い方などを学んでおくことをお勧めします。
内定者インタビュー1
梅澤 和司
東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 情報通信工学コース
部活・同好会:学生会
研究室名:斎藤敏治研究室

Q 高専時代に力を入れて取り組んだことを教えてください。
高専時代は、量子反射と量子トンネル効果に興味があり量子力学について学びました。
しかし、量子力学はとても難しく最初は授業の内容を理解することもままならなく挫折しそうになりました。
ただ、周囲の友達や先生からわからないところを教えてもらうなど、地道に努力することの大切さを知ることができました。
また、学業以外では新しいことに挑戦したいと考え、学生会の会長選挙に立候補して就任しました。その直後に新型コロナウイルス感染防止のため、学校のエレベータが使用できなくなりました。飲み物を買うのに階段を使うのは大変という多くの学生の声に応えるため、学生会の役員と解決方法を相談し、飲料の移動販売と自販機の設置を学校に提案して実現できました。
また、新入生のための部活動紹介や学生総会などで密を避ける必要がある場合も、学生会のメンバーと共に柔軟に対応しました。
Q 就職活動を振り返って思うことはありますか?また、入社を決めた理由を教えてください。
物流に興味があり、学校の求人票から日立物流ソフトウェアに出会いました。会社説明会に参加したところ自分に合っている会社だと思い、学校推薦を利用し選考を受けました。また、海外で働いて新しいものを吸収したいという希望もあり、グローバルに事業展開するこの会社なら活躍の場を広げられると思ったのも志望した理由です。
面接はとても緊張しましたが「当社のことを理解している」と評価していただき、質問にも丁寧に対応していただいたので有意義な時間となりました。
Q 後輩に向けてメッセージ・アドバイスをお願いします。
就職活動では会社説明会に参加することで、企業の違いを理解することができ就職先の選択に役立ちました。学校推薦の場合でも会社説明会やインターンシップにはたくさん参加した方がいいと思います。
また、学生会の会長に立候補した経験を通して、自分がやりたいと思ったことは前例がなくても一歩踏み出すことが大切だと感じました。皆さんも今やりたいことがあるなら、積極的にチャレンジしてください。

内定者懇談会にて、将来のキャリアについて考える梅澤さん
内定者インタビュー2
川端 智也
広島商船高等専門学校 流通情報工学科 流通コース
部活・同好会:ラグビー部(1~2年)、陸上部マネージャー(3年~現在)
研究室名:ビジネス法学研究室

Q 高専時代に力を入れて取り組んだことを教えてください。
高専時代は、流通の勉強に専念いたしました。研究室はビジネス法学研究室に所属し、現在はプライバシー保護をテーマに卒業論文を書いています。
当初は法学の実用性に魅力を感じて取り組み始めましたが、司法は事件の経緯や結論に至る理由付けがとても重要なため、多くの判例や論文を読み込む必要があり大変でした。
教員や友人など周りの方のサポートもあり、目標に向かって取り組む卒業研究は今後働く上でも役立つと感じております。
一方で学業以外での取り組みとしては、3年生の時、陸上部の顧問の先生に誘われて入部し、マネージャーを務めることになりました。最初はタイムを計るだけだと思っていましたが、実際はとても奥深いものでした。少しでも部に貢献したいと考え、先生からルールやトレーニングメニューのコツなどを学び、自分でも調べて習得しました。
その効果もあって、先生がいない日でも選手の練習を動画に撮ってアドバイスできるようになり、選手からも「充実した練習ができるようになった」と言ってもらえました。
Q 就職活動を振り返って思うことはありますか?また、入社を決めた理由を教えてください。
就職活動では準備不足を痛感しました。何をしたいのかはっきりイメージができていなくて、日立物流ソフトウェアの面接では熱意が感じられないと指摘されました。そこで担任の先生に相談し、もう一度自己分析と企業分析をやり直して次の面接に臨みました。
日立物流ソフトウェアを志望したのは、自分自身が経験した西日本豪雨災害がきっかけです。離島ですぐに食料が届かなかった当時を振り返り、災害に対応できる物流システムをつくりたいと考え、物流IT事業の優位性と研修制度が充実している点に魅力を感じて入社を決めました。
Q 後輩に向けてメッセージ・アドバイスをお願いします。
学生時代は、自分で調べて考えることを常に意識して生活することが大切です。たとえば、レポート課題を書く場合でもすぐにまとめサイトを見るのではなく、まずはデータのみを調べて現状を把握し、そこから一つひとつ調べながら考察していく癖をつけておくといいと思います。
継続していくことで調べる力・考える力が鍛えられ、進路を決める際に必ず役に立ちます。

内定者懇談会にて、自己紹介プレゼンを行う川端さん
採用メッセージ

物流業界は今、変革の時を迎えています。AI、ロボティクスに続く、次世代のテクノロジーを物流に取り込み、次のビジネスを生み出す為には、新しい視点を持ち、ダイナミックな発想ができる人財を求めています。
面接では必ず、“日立物流ソフトウェアに入社して何がやりたいか”を聞いています。「技術を身に付けたい」ではなく、技術を身に付けてから「何をしたいのか」。学生の皆さん、「自分が開発したシステムで物流を変えてみたい」という夢を描いてみてください。
それはどんなシステムでしょう。皆さんの将来の夢を、面接で存分に語ってください。
皆さんとの出会いを楽しみにしております。