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高専生のみなさん、こんにちは!高専Link運営事務局です。
本日は高専生がどのような就職活動を行っていたのか、就活を終えたばかりの2023年卒高専生の就活体験記を掲載します。
就職活動は具体的に何をしていたのか?
どのように応募企業を決めたのか?
…など、これから臨む就職活動の参考にしてください!
目次
✓ 内定企業・所属
✓ Q1.どんな高専生活を送っていましたか?
✓ Q2.就職活動はいつから、どのように進めましたか?
✓ Q3.就職活動を終えて「やっておいて良かったこと」を教えてください。
✓ Q4.就職活動で参考になったものを教えてください。
✓ Q5.これから就職活動をする高専生にメッセージ・アドバイス
内定企業・所属
大手通信企業内定者(2023年卒)/情報通信系高専生(本科)
Q1.どんな高専生活を送っていましたか?
私の5年間は、ごく普通の高専生だったと思います。
入学した時には、自分とは違うタイプのクラスメイトが多く、クラスに馴染めない時期が続きました..。中学校の友人は、共学の高校に進学して、各々青春を楽しんでおり、当時は高専という環境に絶望していました(笑)。
今では、クセは強いものの、辛い日々を乗り越えた一生物の友達ができて良かったと感じています!
図:入学から現在まで仲のいい友達(就活も一緒に対策していました)
1年次は、モチベーションも低く、成績も下から数えた方が圧倒的に早かったのですが、中学生から続けていたソフトテニス部に入部し、馬が合う友達と出会い、県大会に出場するという目標を掲げて本気で練習していました。そのおかげで、そこでできた仲間とは5年間ずっと一緒にいるくらい仲良くなりました!
ソフトテニス部を辞めた後の2年次中盤~3年次までは、本気で音楽に熱中し、大会に出て人脈を作り、高専とは別のコミュニティを作って遊んでいました。
3年次の一年間はコロナウイルスが流行しており、オンラインでの授業がベースとなっていました。この頃には知り合いや友達が増えたので、みんなで助け合ったことでモチベーションが上がり成績も人並みくらいには取れるようになってきました。
そして、4年生~現在では、アパレルのアルバイトを始め、授業に出て、たまに研究し、友達と遊ぶ生活を送っています。私は勉強が得意な方でもなかったため、普通の高専生でした(笑)。
Q2.就職活動はいつから、どのように進めましたか?
私は、4年次の夏休みに単位取得が出来る5日間のインターンシップに参加しました。
勉強があまり得意な方ではなかったのですが、唯一ネットワークや通信だけは専門科目の中でも得意だったため、日本の通信技術の根幹を担うNTTのグループ会社に行きました。
そこでは実際に通信がどのような流れで行われているのか、また社風や仕事も知ることができて非常に良い経験となりました。多少面倒くさいと感じる時もあるかもしれませんが、将来の自分に大きく関わってくるため5日間のインターンシップには必ず行くべきだと思います!
インターンシップが終わってからは、授業に出て単位を取る普通の生活を行っていましたが、12月頃になっても先生や周りから就活についての情報がほとんど発信されることがなく、将来に不安を感じたためここから徐々に就職先を考え始めました。そして、私が本格的に就職活動を行った時期は2月~6月にかけてです。
まずは、応募企業を厳選するところから始めました。プログラムや電気回路などは苦手でしたが、先に書いた通り、通信やネットワークは唯一の得意科目であったため、ネットワークエンジニアになることを念頭に絞りました。そして、両親と相談しながら2月末に応募企業を決定しました。
3月になり、学校推薦をおこなう企業の受付が始まりました。私はNTTのグループ会社のインターンシップに行ったものの、最終的には違う企業への就職を希望しました。
その理由は、社風や企業規模、年収などです。私が就職先を選ぶ際におすすめしたいことは、「何を一番優先したいか」です。私は、せっかく行くならどうしても大手企業に行きたかったため、まずは知名度がある企業を中心に絞りました。そのうえで、社風、年収などを比較し、企業を決めました。
しかし、先生に希望の応募企業を伝えると、「なかなか難しいところに行くねー」や、「厳しいと思うし、頑張らないといけないと思うけど大丈夫そう?」と言われ、驚愕しました(笑)。
私は高専の就職率は100%と聞いており、推薦をもらった時点で内定確定だ!くらいの甘い考えを持っていたためびっくりしました。しかし、そのおかげで、就職活動を本気でスタートすることができました。
推薦希望が通るとエントリーシート、履歴書、動画面接、SPIなどがあり、わからないことだらけの日々が始まりました..。先輩からの情報や先生からのサポートもなかったため、まずは一日中その会社について調べて理解し、志望動機をメモとして書きまくり、がむしゃらに頑張っていました(笑)。
図:当時のノート
このような毎日を本気で続けていると必然的に会社のことがわかるようになってきます。しかし、志望動機になるとどうしてもありきたりになってしまい、その度に試行錯誤しました。
試行錯誤を繰り返すうちに「志望動機は会社に入りたい理由を基に、その会社で自分がやりたいことに紐づける」ことが重要だと気付きました。加えて自分がどういう強みで貢献できるかまで書けるようになるとパーフェクトだと思います。
エントリーシートは、自分のガクチカ(学生時代に力を入れたこと)について書きますが、ポイントは課題や挫折、失敗経験を必ず文章の前半に持ってくることです。
そこで、「こういうことをして成功に繋がった」という体験や経験、結果を後半に書くことで説得力のある文章を書くことができます!
SPIにおいては、私は半分捨てていました...(泣)。SPIは大事ですが、志望動機やエントリーシートを詰めることで結果的に面接に繋がると考えたため必要最低限の勉強だけしていました。できるなら早くから対策したほうが損はないです!
そして、4月。いよいよ面接の日が迫ってきました。私の選んだ企業は難関と噂されていたため、入念に準備しました。
面接で大事だと思ったことは、「どれだけ対策をするか」です。
私は、「YouTubeで面接のプロの動画を見てマネする」、「友達、先生と面接練習」、「過去に聞かれた質問に答えられるように想定問答をする」この3つを中心に行いました。特に「友達との面接練習」は、効果的で何度も行うことで自分の話している内容が自然と自分の言葉になってくると思います!
面接本番は全力で臨み、6月に無事内定をいただきました!
図:面接練習中の写真
Q3.就職活動を終えて「やっておいて良かったこと」を教えてください。
やっておいて良かったことは、面接の想定門答集を作って反復練習したことです。
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面接対策に使っていた想定問答集
◎自己紹介
◎学生時代に力を入れたこと(掘り下げられる)
-具体的に何をしましたか
-苦労したことや工夫したことがあれば教えてください
-そこで学んだことを教えてください
◎志望動機
-なぜ、通信業界なのか
-なぜ、〇〇を志望されたのですか
-ソリューションエンジニアを志望した理由
-なぜ、物流業の課題に取り組みたいのですか
-具体的にどのような事業に携わりたいか
-その事業におけるターゲットはどんな人ですか
-具体的にどのようなキャリアプランで達成できると思いますか
-希望の事業に携われない場合もあるがどうしますか
-競合他社もある中で、物流業を〇〇でやる理由
-〇〇が自分に合っていると思う理由
-自分が企業に対して貢献できること
-それなら、NWエンジニアの方が貢献できるのではないですか
◎研究について
-研究の概要
-研究テーマを選んだ理由
-どう進めているのか
-研究内容をどのように仕事に活かせるか
-研究で苦労したこと
-実社会でどう役立つか
-研究を通して学んだこと
-グループにおいてあなたはどんな役割を果たしましたか
◎高専を選んだ理由
-なぜ、情報通信コースに進んだか
-進学ではなく就職を選んだ理由
◎最近気になっている〇〇ニュースについて(企業に関連したニュース)
◎長所と短所
-長所のエピソード
-短所の克服法
◎周りからどう思われているか
◎逆質問
△チームで力を入れて取り組んだこと
-取り組んだきっかけはなんですか
-具体的にどのようなシステムですか
-チームではあなたはどんな役割でしたか
-苦労したことはありますか
-その経験からあなたは何を学びましたか
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このくらい対策しておくと、どんな質問がきても答えられるようになると思います!
Q4.就職活動で参考になったものを教えてください。
「YouTube」と「ワンキャリア」の2つです!この2つは私にとって必須でした。YouTubeでは、模擬面接の動画がたくさんアップされています。
特に難しい企業を受けるのであればなおさら、上手な人の面接練習を見る必要があると思います。上手い人を完全にマネするのではなく、自分がマネできる部分を落とし込むことで自分色の面接が出来ると思います!
ワンキャリアでは、自分が受ける企業の面接でどのようなことが聞かれたか、それを先輩が記してくれています。おかげで、かなり対策ができたため、ワンキャリアは必須だと感じました。
学校推薦だと、ワンキャリアに載っていない企業も多くあるはずです。その場合は学校のキャリア支援室などに、先輩の面接レポートが残されていることがあるため、それを必ず確認し、練習すると良いと思います!
Q5.これから就職活動をする高専生にメッセージ・アドバイス
高専生の就活は有利であり、大学生など他の就活生よりもかなり良い条件だと思います!
学校推薦は恵まれた制度です。しかし、一度落ちてしまうともう二度とその企業にはエントリーできないため、一度しかないチャンスに全力を注いでほしいです!
私は、勉強が不得意なタイプでしたが、就活だけは本気で取り組み、下剋上してやる!という強い気持ちを持って臨んでいました。私は今まで挑戦した経験がほとんどないため、人生で就活が大きいチャレンジの1つでした。
努力が報われるとは信じていないタイプですが、努力することで内定に近づけることは可能だと思います!自分の希望企業に行きやすくなる学校推薦を有効活用して、納得した内定がもらえるように頑張ってください(^^)/
高専生の就活体験記Vol.01は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。